追悼 坂本龍一様 プロレステーマ曲

昭和プロレスファンなら知っているテーマソング

教授、坂本龍一さんがお亡くなりになりました。先日の高橋幸宏さんに続き憧れの存在だったYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のメンバーがいなくなるのは寂しいものです。
とはいえ坂本龍一さんは大物すぎて完全に追いかけるほどの知見はありません。
私なりに彼を偲びたいと思います。

YMOと同時期に始まったプロレスの入場曲ブーム

テクノポリスを聴いた時は中学生の私は衝撃を受けました。シンセサイザーやテクノという言葉を知り系統していったわけです。
同時にプロレスの大ファンだった私が同じ頃からブームになったプロレスラーの入場テーマ曲。最初に使われたのは国際プロレスに来日したスーパースター・ビリー・グラハムで曲は、ミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』のテーマ曲「スーパースター」だったと言われています。
しかし爆発的に人気になったのはミル・マスカラスの「スカイハイ」ですね。
プロレスと音楽のセッションがスイングしはじめた時代の到来です。

坂本龍一&カクトウギセッション

ジャイアント馬場率いる全日本プロレスのテレビ中継番組の中で、次のシリーズに参加する外国人を紹介する数分の予告編に、恐ろしくカッコいい音楽が流れていました。
動画サイトで「全日本プロレス 予告」で検索してみてください。多分見つかります。ドラマチックなファンファーレがサビに使われている音楽です。BGMをバックにテリー・ファンク、ドリー・ファンク・ジュニア、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ブルーザー・ブロディ、ハーリー・レイスなどが紹介されていきます。

VHSビデオに録画し、カセットテープに録音して聴いたものです。
今と違いインターネットがない時代、曲名もアーティストもわからない。
ある時、プロレス専門誌「ゴング」でプロレス番組で使用されている音楽の特集が組まれついに判明しました。

曲はサマー・ナーヴスというアルバムの収録曲『“カクトウギ”のテーマ』アーティストは
なんと坂本龍一&カクトウギセッション
なんと教授の曲だったのです。
近所のレコード店に駆け込みましたが売っていません。
取り寄せできるということで早速注文しました。

超名曲“カクトウギ”のテーマ

坂本龍一&カクトウギセッションはこのサマー・ナーヴスが唯一のアルバム。YMOのメンバーである、高橋幸宏さんや当時は夫婦だたたのかな?矢野顕子さん、盟友である山下達郎さんらもメンバーにクレジットされています。
正に夏!という楽曲がつづきA面のラスト4曲目についに“カクトウギ”のテーマ。
フルで聴いたのは初めて。なんとドラマチックな曲なんだろう。
曲の終わりはフェードアウトしていき余韻に浸っているとA面が終了。

前述のプロレス専門誌によると、実は全日本プロレスより以前に国際プロレス中継で使われていたらしい。その後、新日本プロレスでは“アメリカンドリーム”ダスティ・ローデスの入場曲にも使われるようになり、当時の日本プロレス全3団体すべてで使用された唯一の曲としてマニアの間では有名でした。

まさか絶対欲しいと思った曲が実は坂本龍一さんの曲であったことは驚きであり、手に入れたときの喜びは今でも覚えています。
坂本龍一さんがプロレスファンと聞いたことはないのでうかがい知らないところでの偉業だったのでしょうが。

坂本龍一さんのお笑いの関係

「増殖」でスネークマンショーとコラボし、その後はスネークマンショーのアルバムにYMOの楽曲が収録され、音声だけだがスネークマンショーのコントにも参加していましたね。
記憶が確かなら「オレたちひょうきん族」か「THE MANZAI」でYMOがトリオ漫才をしたことも。
後にダウンタウンとセッションしたり、教授はお笑いのシーンにサプライズで登場するところがとてもチャーミングで好きでした。

1965年生まれの私としては、多感な青春時代に影響を受けていたカッコいい兄貴分たちの訃報を聞くことが増えてきました。
寂しいかぎりです。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です