小さなプラモデル屋さんとスーパーカーブーム

70年から80年代のプラモブーム

私の実家は以前、町の小さなプラモデル屋さんでした。70年から80年代のことです。初期の定番はミリタリーものや自動車、そしてアニメや特撮もののプラモデルでした。そんなプラモデル会に突如、黒船が現れます。

プラモデル業界初のブーム、スーパーカー

黒船といってもプラモデルは日本製でフェラーリ、ポルシェ、カウンタック、ロータス、、、そうです世にいうスーパーカーブームです。火付け役は当時、少年ジャンプで連載中だった『サーキットの狼』。コミックのみならず駄菓子屋に行けばアイドルのようにブロマイドや消しゴム(全く字は消せない)が売っている。ブロマイドは紙袋に入って中身が見えない。

今思うとガチャみたいでトレーディングカードでもありました。私もすっかりハマってしまい『サーキットの狼』の実写版映画も見に行った記憶があります。同時上映はランボルギーニ・カウンタックやフェラーリなどスーパーカーの実車を紹介する映画でした。まず、外国産の自動車がブームとなり、追いかけるように日本車も大躍進します。※プラモデルの話です。

日本車も大人気、そしてF1グランプリ

外国産のスポーツカーがプラモデル会を席巻した直後、まったをかけるように国産車の代表『日産フェアレディZ』『スカイラインGTR』が参入、そして世界のトヨタからはすでにその時レジェンドとなっていた『トヨタ2000GT』、マツダからは帰ってきたウルトラマンで使われていた『コスモスポーツ』、やがて日本初のF1グランプリの開催も手伝って、フォーミュラーカーも大ブームになります。ロータス、フェラーリ、ブラバム、そしてセンセーショナルだったのは6輪車のタイレル(後にティレルと呼ばれる)フォード。こんな車が実在するのだろうか?プラモデルを作りながら、設計図に印刷されているタイレルフォードがサーキットを疾走している写真を見ていました。

当時のスーパーカーブームは凄まじく、九州は福岡の片隅に住む私の周りでも芸能人が如くフェラーリがスーパーの駐車場にやってきたり、街をポルシェが走っていれば噂になると追っかけたり大変でした。
当時人気絶頂の中解散したキャンディーズの「ランちゃん」がやってくると私が通う中学校がざわついたのですが、やってきたのはスーパーカーの「ランチャ」だったという嘘のようなホントの話がありました。

スーパーカーブームのその後

熱狂的なブームは2年ほどで終わりましたが、過ぎ去ったというより定着したという方が正しいかと思います。かつてのお金持ちの象徴の外車は、ベンツやBMWでしたが日本人の富裕層やカーマニアは、フェラーリやポルシェのオーナーになれるようになりました。
国産車も新型のフェアレディZ、トヨタのスープラ、ホンダのNSX、マツダはRX-7を投入しました。
F1に関してはホンダが本格参入し鈴鹿サーキットでの日本グランプリが定着しこちらはこちらで大ブームが起きます。
実家のプラモデル店はファンシーショップに衣替えするのですが、その直後にガンプラの大ブームが始まりました。今でも当時の再販が買うことができて嬉しいですね。そういうわけでプラモデルは大好物なので製作も含めてアップしていきたいと思います。

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