おもちゃ修理:駆動車のギアボックス
ギミック「ドアが開閉できなくなった」
「西鉄バス」のおもちゃ修理についてご案内します。この記事では、地元のバスである西鉄バスの大きなおもちゃのドア修理に関する情報です。おもちゃ修理のボランティアの案件として、ドアが正常に動かず開閉できない状態になっている問題を解決したいと考えています。
この「西鉄バスのおもちゃ」は、お下がりのものであり、持ち主も正確な操作方法を把握していないようです。修理してほしい内容は、ドアの開閉ギミックの不具合であり、天井にある開閉スイッチが完全に戻らない状態です。おそらく、開閉のギミックが外れてしまっている可能性があります。最悪の場合、ギミックの仕組みが破損している可能性もありますが、比較的シンプルな修理で対応できると思われます。
また、バスの裏側には乾電池を3本入れるスペースがありますが、持ち主は正確な動作方法を把握していないようです。ドアのギミックの修理だけで十分との要望がありましたが、おもちゃが正常に動作することが望ましいです。このため、修理のためにおもちゃを一時的に預かり、電動部分が正常に動くかどうかも確認したいと思います。
おもちゃ名は「つぎとまります! IRリモコン西鉄バス」と判明
まず、Webでおもちゃの情報を検索しました。おもちゃ・西鉄バスのキーワードで画像検索を行うと、株式会社トイコーの「つぎとまります! IRリモコン西鉄バス」というおもちゃが見つかりました。
実はこのおもちゃは、リモコンで操作するタイプであり、降車ボタン型のリモコンを使用すると、前進だけでなくライトや音の効果も楽しめるようです。しかし、お下がりのおもちゃであるため、リモコン操作について正確な理解がされておらず、チャイム型のリモコンが操縦器だと認識されていなかったようです。そのため、修理にはおもちゃの本体のみが提供されました。
お電話での確認により、まずはドアの開閉ギミックの修理を希望されており、またこちらからの提案として、車輪が電動で動くことを確認できればよいとのことでした。応急処置として、リモコンを使用せずにおもちゃの電動部分が正常に動作するかを修理して確認してみることにしました。
幸運なことに、メーカーのホームページから取り扱い説明書をダウンロードすることができました。これにより、おもちゃの実際の動作を確認することができます。
樹脂製のギアに苦戦!代替品が見つからない
それでは修理作業に入ります。まず、バスの底面にある多数のネジを慎重に外しました。プラスチック製のため、割れないように注意しながら取り外しました。無事に外すことができました。
次に、駆動部分であるエンジンにはモーターとギアボックスがあります。これらをさらに分解して修理を進めました。ギアは比較的シンプルな構造ですが、モーターに直接取り付けられたピニオンギアが経年劣化によりスリップしていることが分かりました。このため、交換する他に方法はありませんでした。同じ歯数の新しいピニオンギアを入手し、交換しました。
さらに分解を進めると、タイヤのシャフトに取り付けられている平ギアも同様に経年劣化によりスリップしていました。このままではタイヤが動かなくなります。同じサイズかつ同じ歯数のギアを見つける必要がありますが、数個の候補が見つけました。しかし、厚さが異なっていました。
代替策として、元々のギアを補修して使用することにしました。ギアの穴を一時的に溶かし、溶かした樹脂を詰めて固定します。これははんだ付けのような工程です。凸凹が生じるため、盛り上がった部分をヤスリで削ります。他のパーツとの干渉を最小限に抑えながら慎重に作業を行いますが、完全に元の状態に戻すことはできません。最後に、スムーズな動作を確保するためにグリースを塗布しました。
ここで一旦電池をモーターに直結し、タイヤが正常に動作するかを確認しました。タイヤは動きましたが、ギアに若干のデコボコ感があり、軽微な異音がしました。ただし、これ以上ギアを削るとギアが破損し、再びスリップの問題が発生する可能性があるため、現状のままの応急処置としました。
さて、ドアの開閉に関しては非常に簡単でした。天井部分の突起が外れていたため、分解して元の位置に戻すことで、正常に開閉できるようになりました。
以上で全ての作業は完了しました。
リモコンがないため、正常な動作を確認することはできませんでしたが、電池をモーターに直結させることで、タイヤが正常に動くことは確認できました。音の確認はできませんでしたが、ヘッドライトとテールランプの点灯も確認できました。
電動おもちゃの電池の注意点
今回の修理に関する注意点として、使用されていた電池がエネループ(充電式電池)であったことが挙げられます。通常の単三電池は1個あたり1.5Vの電圧を持っていますが、充電式電池は約1.3Vしかありません。このおもちゃのような電動機には、新品のアルカリ乾電池を使用することが推奨されます。また、古い電池と新品の電池や、異なるメーカーの電池を混ぜて使用すると、十分な電力供給ができなくなる場合があります。電池を交換する際には、同じメーカーの新品電池を使用することをお勧めします。
余談ですが、このバスのシリーズは西鉄バスだけでなく、阪急バスや京浜急行バスでも人気のある商品です。製造メーカーである株式会社トイコーは、東京の墨田区に拠点を置く国産おもちゃメーカーです。その他の商品も注目されており、下町ロケットのおもちゃ版のような会社として知られています。今後の活躍に期待したいですね。
参考:西鉄バスについて
なじみがない方もいるかもしれませんが、私が住む福岡では欠かせない交通手段です。
西鉄バスは、福岡県を中心に路線バス事業を展開している会社です。福岡市や福岡県内の各地域を結ぶ路線バスを運行しており、地域の交通インフラを支えています。西鉄グループの一員として、西鉄電車や西鉄九州バスと連携しながら、バス利用者の利便性向上や交通ネットワークの充実を図っています。西鉄バスは、安全性や快適性を重視した運行サービスを提供し、地域住民や観光客の移動手段として重要な存在です。
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