ままごと玩具を修理する「ままごとキッチン」
音が出る、動くは当たり前、ままごと玩具も本格的です。今回は「ままごとキッチン」の蛇口の修理です。本来水が出るはずの蛇口から新品の電池を入れても水がでません。モーターが全く動いていないようです。
まずは分解、故障の原因をさぐる
ままごとキッチンは、電動で水が出る仕組みのものがあります。これはモーターの電力でスクリュー式のポンプで水を汲み上げる仕組みです。新品の電池をセットしても全くモーターの作動音がしません。テスターで配線に問題ないことはわかりました。
おそらく動力部分だと推測して解体します。
防水ボックスへの浸水でモーターが故障
スイッチはカチカチと正常に作動しているので問題なさそう。
モーターは防水ボックスに入っており電線が出ているのだが電池をつないでも全く動かない。
防水ボックスをあけると、ジャーと水が溢れだしました。
なるほど防水といってもおもちゃなので限界がありますよね。
防水ボックスに亀裂などはないようなので自然浸水のようです。
モーターが復活!?
モーターは汎用の130型なので交換は可能。これで修理できると思っていたら先輩のおもちゃドクターが「そのモーター治せるよ!」と教えてくれた。
写真を撮影してなかったので、掲載の写真はイメージの再現です。
モーターを分解するのは2回目です。おもちゃ修理のボランティアをするまで、モーターが修理できるものとは思ってもいませんでした。まさか水没したモーターが復活できるなんて…。
まず両脇のツメを起こすと本体から白いパーツが外れます。
案の定、中から錆びたような色の水がデロっと出てきました。
中の電磁部とモーター内部の水分を綿棒で吸い取ります。白いパーツの内側の柔らかい金属(通称ブラシ)はデリケートなのでやさしくふきます。
モーターを組み立てたら、防水ボックスに装着する前に動作確認をしてみます。
電池を直接つなぐと
回った!回りました、無事に復活したようです。
修理終了
モーターボックスを組み立てます。パッキンとボックスの合わせ目にグリースを塗って防水します。配線の穴はグルーガンで閉じます。100円ショップのエポキシ製の防水パテを使えば強固な防水ができるのですが、分解が困難になるので今回は原状復帰で済ませました。
全て組み直し、バケツの水でスイッチオン!
無事、水を汲み上げて修理が完了しました。
まなび
モーターは修理できる可能性が高い。
水回りの電動おもちゃは終わったら水から出しておく。
おもちゃの防水力は弱いので水濡れ・水汚れの後は乾燥させましょう。
ままごとキッチンの他にも外で遊ぶ四駆のラジコン自動車なども同様です。
動画版はこちら
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