おもちゃ修理:歩くネコちゃん その1

まるでからくり人形

繊細かつ

歩くワンちゃんやネコちゃんのおもちゃは大人気のロングセラーですね。2000円以下で買うことができます。昔と比べ、わんわん・にゃんにゃん鳴きながら歩いたり座ったり昔より複雑な動きをするようになりました。おもちゃ売り場にはデモがおいてあり、ちっちゃい子どもたちは興味津々なので、ついつい買ってあげたくなります。

からくり人形のように「たったこれだけのパーツでこんな複雑な動きをするのか」と人類の英知を感じます。ただしリーズナブルなだけにチープな素材で作っているの壊れやすくなっています。加減がわからない小さいお子さんが遊ぶので壊れるのも無理はありません。

壊れる要因は

この類のワンちゃん・ネコちゃんの壊れる要因は
・足のパーツが外れたり、折れたりす
・電気系トラブル(配線・接触不良)
・ギアボックス内の不良
・モーターの不良
などです。

電気系統のチェック

最初に確認するのは電気系統です。電池ボックスを開けて金具が錆びていたり金具が緩んで電池にしっかり接触しているかを確認します。新品の電池を入れ替えましょう。スイッチをONにしてモーターが反応すれば電気系統は問題ないです。うんともすんとも言わないならば電気系統(配線切れなど)に問題がある場合が考えられます。
ただし電気系統に問題がなくてもギアがロックして全く動かないこともあるので、テスターを使って配線切れがないかをチェックします。

着ぐるみを脱がせます

モーターが動いているけど正常に歩かないならば可愛そうですが、着ぐるみを脱がせます。数ヵ所ボンドで固定されていると思いますが、外してしまいます。最近の商品は柔軟な樹脂を使っているので多少湾曲させても折れたりはしません。軽くドライヤーで温めると柔らかくなります。それでも外せないようだったら無理せず、縫い目をほどいて外します。なかなかグロいので写真は載せませんが顔面まできれいに外せます。

鳴き声のしくみ

ネコちゃんの鳴き声は、スピーカーかな?と思っていたのですが実は笛なんですね。おもちゃの笛の原理です。よく考えられていますよね。

配線・モーターは問題なし、残るは?

今回は、モーターは動いていますが歩くことができません。足の仕掛けが外れているか、折れているかと思い着ぐるみを脱がせました。足が折れたりはしてないようです。
一旦ボディのネジを外して分解します。骨を組み直してスイッチを入れると動きますが弱々しく置いても歩きません。

原因判明!ギヤ割れが発覚

今度はギアボックスも分解してみます。するとギアの様子が変です。カラカラと音がします。
ギアが破損して、空回りしていました。
二段組の変則的なギアでこれで複雑な動きを制御しているみたいです。代用品を見つけるのは困難ですね。

破損した部分の接触部分は2mm程度、再生できるかわかりませんがなんとかチャレンジしてみます。 つづく

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