JAWS の衝撃(1975年)

20世紀エンタメ:テレビ・映画・音楽

1975年モンスター・パニック映画ブーム到来

それはただ喰うだけの機械「ジョーズ」

以前のブログで始めて映画館で観た洋画が「ジョーズ」だったことを話をしました。懐かしくなって今Netflixで「ジョーズ」を観ながらこのブログを書いています。ちょうど今、サメ退治に向った3人が標的である大型のホオジロザメを発見しその大きさに驚愕したところ…。

記録によると作品が日本で公開されたのは1975年12月、私は小学5年生の時。父親が珍しく誘ってくれ遊びに来ていた中学生のいとこと3人にで映画館に向いました。父が仕事が終わってからからだったので既にあたりは暗くなっていました。
CMでは、ジョン・ウィリアムズの有名な音楽とナレーションの「それはただ喰うだけの機械」がセンセーショナルでした。

増産されるもジョーズは越えられない

何度もテレビ放送されているので鑑賞した方も多いと思います。この作品がきっかけでモンスター・パニック映画が一つのジャンルとなりました。70年代より「グリズリー:灰色熊」「オルカ:シャチ」「アリゲーター:ワニ」「テンタクルズ:タコ」「ディープ:ウツボ」などなど、近年もモンスター・パニック映画は度々公開されています。ジョーズも続編やリメイク作品も制作されましたが、興行成績、内容、評価全てにおいてジョーズを超える作品は出ていませんね。

スティーブン・スピルバーグは若手監督としてすでに頭角を表していたのですが、ジョーズが当時の世界歴代興行収入1位を記録して世界的に有名になりました。何度も繰り返し観ているうちに、私も年齢を重ね人間模様がよく現れているなと思うようになります。

ジョーズはただのパニック映画ではない

被害を拡大した政治的背景

舞台になる海岸は例年アメリカの独立記念日(7月4日)に海開きを行っており、この小さな町には夏のん海が大事な観光資源になっています。サメが人を襲う事件が起きた際、海開きを目前に控えた市長はじめ議会は事を矮小化します。ブロディ署長の反対を押し切って海開きを強行したために新たな被害者が発生し、ついに以下の3名がサメ退治に挑みます。

物語を傑作にした3人の俳優

警察署長ブロディ(ロイ・シャイダー)
正義感あふれ勇敢だが子ども時代に溺れたことがトラウマで海が怖い
海洋学者フーパー(リチャード・ドレイファス)
若き海洋学者で科学的知見に優れている。意外と感情的な面がある。
鮫ハンター・クイント(ロバート・ショウ)
偏屈者で傲慢だがプロとしての腕は確か。大金で雇われた。

個性のぶつかり合いでトラブル続きの船内だったのですが、お金持ちの学者さんとフーパーを小馬鹿にしていたクイントはフーパーの勇気ある行動に彼を認めるようになり、クイントがサメ退治をするようになった壮絶な過去を知りブロディやフーパーは彼を見直すようになり次第に絆が深まります。このあたりがスピルバーグ監督のジョーズが他のモンスター・パニック映画と一線を画するところでしょう。

そうこうしているうちに、鑑賞中のジョーズはクライマックスにさしかかっています。CGがなかった時代ですからサメが作り物っぽいとか、しょぼいとかいう方がいますが当時のゴジラ映画の着ぐるみに慣れていたので、ものすごくリアリティを感じていたし今見ていても十分楽しめています。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに一度だけ行ったとき最初に体験したのがジョーズのアトラクションでした。それなりに楽しめました。行列少なかったバックドラフトも映画のファンなのでよかったですよ。

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