「6番 レフト 竹之内」福岡を去る

悲運の球団クラウンライター・ライオンズ

一番の“推し”マサカリ打法・竹之内雅史

持っているサインボールは竹ノ内選手たけ

クラウンライター・ライオンズ 大ファンの私ですがその中でも一番の“推し”は竹之内雅史選手です。
マサカリ打法と呼ばれメジャーリーガーばりにバットをぶんぶん振り回す打法に憧れたのです。決してスマートではないのですが勇ましくボールに向かっていく様は私を野球少年にしました。そのせいか被デッドボール数は清原選手に抜かれるまで日本一、なんと7シーズン被デッドボール王に輝いているのです。現役時代に竹ノ内選手を紹介するエピソードでは必ずデッドボールの話題でしたね。野球少年のバッティングファームはマサカリ打法、ピッチングフォームは永射投手の極端なサイドスロー、私以外は誰も気付いてないです。なんせテレビ放送がほぼないですから。

ライオンズ選手のサインはいくつも持っていましたが、サインボール(買ったものですが)は竹ノ内選手ただ一つです。なにかのファンイベントで親にねだって買ってもらいました。

ハートブレイクボーイを襲った第二波

時は買収が決まって年があけた1979年、ライオンズが福岡を去ってしまう、そんなハートブレイクボーイ13歳を襲ったのは第二波です。

まだまだ納得できない日常ですが事はどんどん進みます。傷心を少しでも癒そうとこんあ事を考えていました。
福岡を去るといっても、フランチャイズの平和台球場は自宅から電車で30分以上、ナイターともなれば親が同伴じゃないと無理。球場まで行くのはオープン戦を含め年2試合程度。球場には行けなくても応援できるじゃないか。

極貧球団だったのは中学生の私でもわかっています。聞けば西武グループは財閥で大金持ち。年俸も上がるだろうし環境もよくなるだろう。竹ノ内選手も安月給で大変だったろうけどもうお金の心配はないし、また親会社が変わるという不安からも解放される。これからは所沢のライオンズで活躍する選手たちを遠い福岡から応援しよう!

遠い福岡から応援しよう!しかし…

そんな思いは儚くきえます。
これはライオンズファンだけでなくプロ野球界を揺るがす超大型トレードだったと思います。
ライオンズ(竹之内雅史・真弓明信・若菜嘉晴・竹田和史)⇔阪神(田淵幸一・古沢憲司)との4対2です。さらに多くの主力選手がライオンズから去っていきます。竹ノ内選手はライオンズからも去っていく。

残留組と流出組

主な残留組
東尾修、立花義家、土井正博、山村善則、大田卓司、広瀬宰、伊原春樹、玉井信博、

主な流出組
竹之内雅史、真弓明信、若菜嘉晴、竹田和史(阪神)
基満男(大洋=横浜DeNAベイスターズ)
倉持明(ロッテ)※長女の倉持明日香さんは元AKB48(4期生)
ボブ・ハンセン、ウィリー・デービス(退団)

今思えばとても豪華なメンバーですよね。このポテンシャルでお金さえあればもっと成績よかったでしょう。

後に阪神タイガースの監督となる真弓選手や正捕手になった若菜捕手が竹ノ内選手と共に福岡から来たことを知らない方も多いのでしょうか。
竹ノ内選手は現役引退後も打撃コーチとしての能力を発揮し名打者を育てます。福岡にダイエーホークスがやって来て、打撃コーチに就任した時はほんとに嬉しかったです。短期間でしたが。

ここに挙げた選手は全員思い入れが強いので今後想い出を書きたいと思います。

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