初代ガンプラ『シャア専用ズゴック 1/144』再版を手作り大改造

100円ショップセレクション

ぎこちないポージングしかできないズゴック

ガンプラ黎明期にブームを起こしたシリーズ。今でこそアニメさながらのポージングが可能ですが、当時のガンプラはずっとぎこちない動きしかできません。それまでのロボットプラモデルの稼働はソフビの用に両腕がグルグル回る程度。そういえば、スプリングで腕が発射するマジンガーZのロケットパンチのギミックは驚きものでした。

このズゴックは腕がグルグル回り、爪は開くか閉じるかの選択制で固定ながら回転するのギミックはあります。手作りの改造でRGまではいかなくても、HGに近いグレードまでもっていきたいです。

ガンプラ改造の基本、ボディーをカットしたり穴を開けたり

当時のガンプラでも今までのロボットよりも関節稼働のギミックが多かったんです。モーターライズで動くことより、飾るというミリタリーものでは当然だったことが当たり前になってきました。

足首に磁石、ふくらはぎをえぐって稼働領域確保!

リアルタイムのガンプラづくりの時から工夫していたことがあります。倒れにくいように足の中におもりを入れることです。当時は家にあるボルトや粘土を詰め込んでいました。
今回は鉄製のデスクでもしっかり立つように、磁石(ダイソー25個入り110円)を入れて紙粘土で固定しました。
足首の稼働はふくらはぎのパーツが邪魔で少ししか動きません。前後をえぐって稼働範囲を拡げます。

ズゴックのチャームポイントは三本の爪、固定された爪を動かそう!

初期版のズゴックの爪は開いた状態か、閉じた状態かを選択して接着固定方式。ズゴックの最大の魅力なのでここはなんとかしたいものです。
付属のパーツは爪の根元がないのでプラバンで自作します。エポキシボンド(ダイソー110円)で肉厚にして乾燥後、ヤスリで整えてホワイトに塗装しました。手作りなので不揃いなところはご容赦ください。
各爪にピンホールを開けアルミワイヤーを通します。1本ずつですが動くようになりました。

頭部の目、ボディも大胆にカット!立体感を出します

今やSDガンダムでもパーツが分かれている頭部は凸凹で表現されていて、とてもチープです。
思い切ってルーターの丸ノコで切り抜きました。ヤスリで削るのですが、今の製品ほど密度がないせいか、繊維が残ったようになります。ここはエポキシボンドを塗って削り直し、塗装でごまかしました。

マスキングテープで仮組をして、のこぎりカッターで胴体を二つに切り分けました。
丁度いいサイズの円柱型の容器に黒のマステを貼り位置を確かめてキラキラおめめを貼り付けます。
お気に入りのブリリアントカットのデコシールです。

曲がる関節と組み立て

両腕、両脚をもっと自由に動かしたい

組み立てずの見本で分かるように、このままではハンガーが付いたまま服を着ている人の動きになります。関節はビニールチューブを切って作りました。腕は爪の付け根からそのままつないだワイヤーに輪切りにして下地塗りをした腕を通し肩関節までつなぎます。
この時グルーガン(ホットボンド)を流して固めながら繋いでいきました。

脚関節は安定性もないと姿勢が悪くなるので、ボディと脚の接合部は残して切り落とします。
脚側も同様に接合部だけ残し切り落とします。ワイヤーでつなぐとき脚用に手作りした輪切りの関節を間に噛ませ腕と同様にグルーガンで安定させました。

上半身と下半身の結合、目の輝きは大事だよ

上半身と下半身は安定するように、グルーガンを流しつつ回転させる作業を2~3回繰り返し完成です。このときせっかく作ったブリリアントのおめめが、きれいに見えるように気を付けます。
やや集めのPPフィルムがあったので内側から貼って窓ガラス風にしています。iPhoneの保護ガラスについていた捨てる方のフィルムです。

フィニッシュ!アクリル塗料で筆塗り

切ったり貼ったり、かなり本体に手を加えたので、それなりにいびつな部分もたくさんあります。
こんな時は、アクリル塗料で戦闘モードの塗装にします。

はじめてダイソーで販売されている水性のプライマーを使いました。水で2倍ほどに希釈して使いました。塗りやすくなりましたよ。
100円ショップのチューブ式アクリル塗料はこんな時便利です。パレットで色をつくりながら、あえて色むらを楽しみます。
「白兵戦・肉弾戦のキズ、爆風の汚れ」そんな戦闘シーンを頭に浮かべながら、「塗る」ではなく「描く」イメージです。
さて完成です。プロのモデラーさんのようにはできませんが、プラモデル作りの楽しさを実感できました。

動画版はコチラです

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